“「DVDが売れない→食えなくなる」なら逆に「DVDが売れる→豊かになる」んでしょうか。多くの場合、DVDの売り上げなど、作った後で発生する収入は現場の人には還元されません。たとえば1本20万円で引き受けたテレビの演出のギャラが、DVDが売れたから後から5万円追加になりました、なんてお話は聞いたことがありません。シリーズ全体の統括者である監督だってそうです。
東映アニメーションでは、「追加報酬」という形で二次使用に伴う印税的な支払いを、各話演出に対して、最近ではしています。「エア・ギア」の演出を2本、絵コンテを1本やっただけですが、仕事が終わってしばらくすると連絡が来て、送られてきた契約書にサインして(ワタクシ、業界の仕事で契約書を交わしたのはこれが初めてでした)送り返すと、(DVDのプレス枚数で計算したのだと思いますが)ウン十万円頂きました。出来のよくない子どもだったので恥ずかしいのですが、間違ってブルーレイでも出ればもう一度払ってくれるかもしれません。
この場合は親会社の東映が映画のメジャーだということが要因としてあります。日本映画監督協会という戦前からの映画監督で作る団体があり、そこの所属(劇場映画2本を監督した実績と2人の会員の推薦が入会条件)の監督には慣例的に映画会社から「印税」が支払われることになっています(もちろんそういう慣例を受け容れていない会社もあります)。たぶんそれがベースになっているのでしょう。
ですが、追加報酬のある会社は業界的にはまったくの例外です。脚本家と出演者については二次使用料が発生するのが一般的ですが、演出、またその他のスタッフということになるといまのところ現実的な仕組みがほぼありません。支払いのシステムを作ること自体現実的でないかもしれない、ということもありますが、DVDが売れたらスタッフの生活が豊かになる、てな訳では全然ないのです。
だって、発注時点でのギャラ以上に貰えるわけじゃないので、DVDが売れようが売れまいが、その意味では関係がない。
”
— 景気良くねえなあ。 - アニメばっかり観てたら馬鹿になるわよ。アニメ作ってるなんてったら相当な馬鹿よ。 (via otsune)
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June 24, 2009, 10:27am
